テスト機種:FOMA N904i
テストブラウザ:
(1):標準iモード
(2):内蔵ビューアタイプ(Picsel社)
(3):内蔵スタンダードタイプ(Access社)
(4):Jigブラウザ(Ver.7.5.9)
(5):ibisBrowserDX(Ver.5.0.1)
(6):Scope(Ver.Mars+DoJa-3.5)
(7):サイトスニーカー2.0(Ver.2.0.0)
(各ブラウザの番号は表の縦軸の各項に対応しています)
機能は殆ど当院HPを使用して確認しています。当院HP表示にあまり関係のない機能はテストの対象から省いて
いますのご了承ください。また標準iモード等、機種に依存する機能もありますので機種が異なると下記のテスト結 果と異なる場合があります。
表は2007年6月30日に編集を行なっています。その時点での最新バージョンを使用してテストしていますがその
後のバージョンアップにより下記のテスト結果と異なる場合があります。
各項目の説明:
拡大表示 :等倍以上の表示ができるかどうかを示しています。できる場合にはその段数を数字で表しています
縮小表示 :等倍以下の表示ができるかどうかを示しています。できる場合にはその段数を数字で表しています。
このうちJigブラウザは基準文字を小さくすると縮小した際文字が省略されて読めなくなりますので注意が必要です
文字サイズ・太字 :本来のHP作者の意図した大きさ太さ、斜体で表示できるかを示しています。斜体のみ表示で
きないものは△斜を記しています。具体的にアクセステストページのタイトルが斜体文字になっています
文字サイズ変更 :閲覧者が文字サイズを変更できるか、できる場合はそのサイズの数を示しています
横長画面90度回転 :PC同様の横長画面で表示できるかどうかを示しています
レイアウト整合性 :PCのインターネットエクスプローラー同様の表示ができるかどうかを示しています。具体的に
は下記の当院PC用とFOMA用の6月更新後のトップページで比較しています
左:PC用ページ 右:FOMA用ページ
フレーム表示 :ひとつの画面上で上下または左右に分割して各々別のページを表示する機能で具体的には当院
PC用トップページの写真をクリックすると表示される今月の写真のページが正常に表示されるかどうかを示してい ます
壁紙・背景表示 :壁紙として指定された画像が表示されるかどうか具体的には以下の何れかの画像の表示の可
否を示しています
当院HPで使用されている壁紙
WVGA画面への対応 :N904iの液晶解像度480×854dotの表示に対応しているかどうかを示しています
アクセスカウンター :PC用トップページに設置しているアクセスカウンターが表示されるかどうかを示しています。
実際にはプロバイダのCGIというものを利用して表示しています。
JAVAアプレット :当院HPでは使用していませんが多くのHPで使用されています。現状PC並みにアプレットを起
動できるブラウザはありませんので、一部のiアプリ等のJavaプログラムをダウンロードまたは起動できるものを△ としています
JAVAスクリプト :当院HPでは使用していませんが多くのHPで使用されています。一部の簡単なスクリプトのみ実
行できるものを△としています
Flash :当院HPでは使用していませんが多くのHPで使用されています。iモード専用のFlashサイトを表示できるも
のを一応△としています
アニメーションGIF :PC用トップページの以下のSDCロゴが回転するかどうかを示しています
プログレッシブJPG :データを読み込みながらモザイク状態から徐々に表示される画像で以前は携帯で表示でき
ない場合があったのですが端末の性能によるのか全てのブラウザで表示可能でした。最近は回線速度も上がり 一瞬で表示されることが多いのであまり利用価値はなくなってきています
マーキー :PC用トップページのロゴの下のピンクのURL表示のようにテロップ状に流れる文字が表示できるかど
うかを示しています。マーキーの問題点は停止状態で表示されればまだ良くて全く表示されない場合があるという ことです。通常目立ってほしい重要事項等をマーキーにすることが多いので注意が必要です
新しいウインドウ :タブブラウザと呼ばれるもののように現在表示されているページとは別に新たなページを開け
各々単純な操作で行き来できるかどうかを示しています。できる場合には合計何ページ分表示できるかを数字で 表しています
ページのキャッシュ :ひとつ前のページに戻る際に再度通信せずに戻れるかどうかを示しています。キャッシュが
ある場合でもページの容量が大きい場合にはキャッシュしきれず通信が発生する場合があります。
画像の保存 :表示されている画像を保存することができるかどうかを示しています
ファイルダウンロード :ファイルをダウンロードするリンクがある場合に正常にダウンロード可能であるかどうかを
示しています。対象は3gp、avi、bmp、gif、jpg、lzh、mid、mov、mp3、mp4、pdf、txt、wav、wmv、zipの15種を確認い たしました
アクセステストページのファイルは動画等サイズが大きいため削除済みです
最大読み込みサイズ :PC用のホームページを閲覧する場合最もネックとなるのが最大読み込みサイズです。1
ページのサイズが許容限度を超えるとそこで読み込みを中止してしまいますのでブラウザの最大読み込みサイズ が大きいほど有利になります
ページ読込所要時間 :画像数7個、合計100KBのページを表示するのに掛かった時間を示しています。具体的
にはFOMAまたはフルブラウザ用の「お知らせ2007年分」から「携帯フルブラウザ比較」に移動し通信が完了する までの時間を3回計測して平均値を表示しています。キャッシュの影響を避けるため別のページに飛んでから再テ ストしました。この結果は通信環境、時間帯等で変化しますのであくまで参考程度に留めてください
Cookie :そのサイトの訪問回数や、日時、ユーザー名等を端末内に保存する仕組みで訪問者の識別等に用いら
れます。ここではCookieを受け入れるかどうか、削除できるかを設定できるかどうかを示しています
SSL :ネット上でやりとりするデータを暗号化する技術でネット通販や会員制サイト等で個人情報をやりとりする際
に用います。経路上の一部が暗号化されていないものは△としました
CSS :WEBページのレイアウトの規格でこれに従ってHPを作成すれば全てのページを同じレイアウトで簡単に作
成すことができます。対応しているブラウザであれば作者の意図した通りのレイアウトで表示することができます。 ブログ等がCSSを使用した良い例です
RSSリーダー :ブログやニュースサイト等更新の速いサイトで更新情報を提供している場合、そのサイトにわざわ
ざ飛ばなくても更新の有無を知ることができます
ページ内検索 :表示中のページ内の単語を検索する機能の有無を示しています
QRコード読み込み :ブラウザ起動中に端末内蔵カメラでQRコードを読み取ってURLに飛べるかどうかを示してい
ます。ブラウザメニューから読み込むことができるものを○、端末の機能から読み込むことができるものを△としま した。ちなみにN904i端末の機能から読み込む場合かなり手数が掛かって機能→URL入力→編集画面→機能→ データ引用→バーコードリーダーとなります
ショートカットキー :ブラウザの戻る・進む・拡大等の機能を特定のキーに割り当てることによってブラウザの使い
勝手が向上します
使用料金 :表では月額の使用料を表示していますが年払いではもっと安くなる場合があります
パケホーダイ対応 :内蔵のフルブラウザ2種はパケホーダイフルに加入する必要があります
PCのインターネットエクスプローラーやその他に慣れていると何れのフルブラウザも帯に短し襷に長しという感じ
でまだまだ改良の余地がありそうですが、まず本体のメモリーを多く使えるようにならないとFLASHやJAVA等の使 用は難しいのかもしれません。最近ではそれらを使用したページが多くそのようなページは表示することができま せん。例えば家電メーカーのサイトは凝った作りになっている場合が多く表示不可のところもあります。
それらの実現は今後に期待するとして、現時点(2007.6.30)では本体内蔵の純正フルブラウザ2種が無難と思わ
れますがパケホーダイフルが必須になりますので他のパケホーダイのみで済むブラウザより月2,000円ほど余分に 電話料金が掛かることになります。その他ではショートカット等の使い勝手でJigブラウザが一歩抜きん出ていると 思われますがこちらも月額使用料が掛かりますし、使い勝手自体は人それぞれなのであくまで参考程度に留めて ください。
私自身が使う際、どのフルブラウザの使い勝手が良いか判断するために始めたテストでしたが、正直なところ携
帯電話でのインターネットブラウズは制限が多すぎてできればあまりやりたくないものです。今後PC並みに使い勝 手や機能が向上することを望みます。
(2007.6.30)
各ブラウザ所感
標準iモード :フレームさえなければPC用webページを普通に閲覧することはできますが最大読込サイズが100KB
しかないため多くのサイトは途中で切れてしまうのが難点です。また拡大縮小機能はありませんのでWVGA画面で は縦横2倍に引き延ばされた画面になり現在のところ解像度の高さの恩恵を受けることはできません。しかしiモー ド用に特化されたページでは様々なファイルを読み込むことができますので非常に使いやすいのではないかと思 われます。端末独自の機能でしょうがMIDIファイルを読み込めたのは驚きでした。FLASHに関してはiモード専用ペ ージ(携帯電話メーカーSHの製品紹介ページ等)の表示が可能です。このFLASHサイトはPCやフルブラウザでは 表示することができません。またSSL通信はこの中で最も信頼性が高いのではないでしょうか。
内蔵ビューアタイプ :最大読込サイズが500KBになっているためかなりのPC用webページを表示することができ
ます。テストした中で唯一ロールオーバーに対応していました。また拡大縮小は非常にスムースで瞬時に実行して くれますのでストレスなく閲覧できます。ただ読込時にページ全体を表示しようとしてページの大きさによっては最 小サイズで表示されてしまうのでデフォルトの読込サイズを設定できるようにすべきでしょう。またSSL通信では画 面上に大きくアラートがしつこいぐらいに何度も表示されますので改善してほしいものです。
内蔵スタンダードタイプ :テストした中で最も読込が速く拡大縮小倍率も記憶していてくれますので私としてはこれ
がベストかと思います。また関連性のない別のページを5つまで記憶し各々瞬時に移動できるタブブラウザ機能は 便利ですがその部分の記憶容量を最大読込サイズにまわした方が良かったかもしれません。
Jigブラウザ :テストした中で最も多機能でショートカットキーのカスタマイズ等が充実しています。特にJigletと呼ば
れる外部アプリケーションとの連携やRSSリーダー機能ページ内検索は非常に便利です。また標準iモード以外で は唯一PDFを読み込む(と言っても端末のPDFリーダーを起動するだけですが)ことができます。拡大縮小機能は ほぼ無段階に調整することができますが残念ながら縮小するとフォントサイズによっては文字が省略されてしま い、たとえページタイトルの大きな文字でも読むことができず内容を把握できません。またアニメーションGIFやマー キーは停止状態で表示されます。
ibisBrowser :Jigブラウザ同様にRSSリーダー機能、ページ内検索機能を持ちます。今回テストした中で最も多い
最大15個のページをタブブラウザとして記憶することができます。ショートカットキーのカスタマイズ等も豊富になっ ており縮小しても文字は省略されず内容は把握することができます。しかしこれもJigブラウザ同様にアニメーション GIFやマーキーは停止状態で表示されてしまいます。
Scope :最も大きなメリットは体感的に読込が速く、ページの戻る進むが標準iモード同様の操作で分かりやすいこ
とです。iモードより最大読込サイズが大きいことやRSSリーダーを備えているのもメリットでしょう。しかし拡大縮小 やフレーム表示ができないこと等どうしても有料のフルブラウザと比較すると見劣りしてしまいます。
サイトスニーカー :前回終了時最後に表示したページを起動時に表示してくれること、Scopeに比べるとレイアウ
トの崩れが少ないこと、そして最大3つのページをタブブラウザとして記憶できるのがメリットです。しかし読込が非 常に遅いのが残念なところです。
補足説明:メールにてテスト結果に誤りがあるとのご指摘をいただきましたので一部訂正いたしました。訂正いた
しました項目はibisBrowserのJAVAスクリプトの×を△にいたしました。各ホームページ等を確認いたしましたとこ ろ一部のJAVAスクリプトを実行できることがわかりましたので上記の通り訂正いたしました。
また誤解のある表記が何点かありましたのでこちらで説明させていただきます。
まずibisBrowserの拡大縮小表示の段数が違うとのご指摘ですがこのブラウザには基準フォントサイズというのが
ありましてそのサイズによって拡大縮小の段数が異なります。N904i用の初期値が20ピクセルに設定されています ので表の通り拡大4段縮小2段が拡大縮小の初期値になります。ところが最小の12ピクセルに設定すると拡大6段 縮小0段、逆に最大の60ピクセルに設定すると拡大0段縮小6段となってしまうようです。この辺のところが非常に分 かり難いため初期設定の20ピクセルを基準とさせていただきましたのでご理解ください。
次にファイルダウンロードについてですが、ブラウザ自体が拡張子をみてそのファイルが何のファイルであるかを
きちんと認識できるかどうかに重きをおいてチェックいたしました。この中でpdfに関しては標準iモード以外では読 むことはできません。しかしJigブラウザのみきちんとpdfを認識しその中で標準iモードを起動するかどうかの入力 待ちになり、起動して読んだ後も同じJigブラウザのページに戻ってくることができるためJigブラウザの項にpdfを加 えております。前述の通りJigブラウザ自体でpdfを読めるわけではありません。なおN904iの説明書によりますとpdf の最大読込サイズは2MBとなっています。
またJavaアプレットですが「ネットワークを通じてWebブラウザにダウンロードされ、ブラウザのウインドウに埋め
込まれて実行されるJavaプログラムのこと」と定義されています。厳密にはその現在表示しているページ自体に埋 め込まれたプログラムでなけれなければならないと認識していますが現実最大容量の限られた携帯用ブラウザで そこまで読み込むのは難しいと思われますのでJavaプログラムであるiアプリまたは標準iモード等をブラウザ上で 起動できてしまうものもあえて△と表記いたしました。そのためJigletと呼ばれるJavaプログラムを自由に使えるJig ブラウザを△といたしました。
誤解を招く表記及び誤りがあり大変ご迷惑をお掛けいたしましたことをお詫び申し上げます。 (2007.07.31)
補足説明その2:前の補足説明で述べたibisBrowserのバージョンアップにより初期値の基準フォントサイズが変
更になりそれを基準とすると拡大3段縮小3段になるそうです。
またファイルダウンロードの項目でibisBrowserとサイトスニーカーには手動で標準iモードブラウザを起動できるメ
ニューがあります。それを利用すると標準iモード同様の種類のファイルをダウンロードすることができます。
JAVAアプレットの項目説明文が誤解を招きやすい文章であったため以下の通り修正いたしました。
原文「当院HPでは使用していませんが多くのHPで使用されています。ブラウザ上からiアプリをダウンロード及び起
動できるものを△としています」→修正後「当院HPでは使用していませんが多くのHPで使用されています。現状PC 並みにアプレットを起動できるブラウザはありませんので、一部のiアプリ等のJavaプログラムをダウンロードまた は起動できるものを△としています」
本体内蔵以外のブラウザは仕様が変更になる可能性がありますので、テスト時のバージョンを記載いたしまし
た。.........................................................(2007.08.11)
表記中の誤りや問題のある表記がございましたらお手数ですがメールをいただければ訂正いたします
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